ここでは、AutoDesk社が販売する「AutoCAD」が快適に動作するノートPCを「Lenovo」と「パソコン工房」、「日本HP」から比較した結果からおすすめを紹介。
AutoCADにおすすめなノートPC3選
本製品のポイント
〇メモリ32GB(16GB×2)搭載
△480GB Serial-ATA SSD
〇Adobe RGBカバー率98%対応4K液晶モニタ搭載
〇有線LANポート搭載
△重量2.26kg
パソコン工房からはAdobe RGBカーバー率98%のディスプレイを搭載しQuadro P4200 を搭載したモデル。
CPUが第9世代と古いのが気になりますが、有線LANポートを搭載しつつ、メモリも32GBとイラストや写真加工、デザインといった作業には十分な性能です。
記憶装置にSATA SSDを採用しておりHDDよりは高速ですが、バランスを考えるとさらに高速なNVMe M.2 SSDのSSDへカスタマイズしておくと良いでしょう。
本製品のポイント
〇NVIDIA Quadro T2000 Max-Qデザイン選択可能
〇15.6型4K UHDマルチタッチパネル液晶OLED選択可能
〇WWAN(LTE)選択可能
〇有線LANポート搭載
〇約 1.7kg No-touch/約 1.8kg Touch
Lenovoでは、vPro対応のIntel Intel Xeon Wが選択可能な15.6型ノートPC。
4K(3840×2160)に対応したタッチパネル液晶を選択できるのは良いですね。
専用グラフィックスには、Quadro T1000、T2000が選択可能です。Quadro T2000であれば3DCGや、3D CADなどにも良いでしょう。
ファンクションキーのF9~F11にはWeb会議にも便利なショートカットキーが設定されているのも良いですね。
本製品のポイント
〇WWLAN選択可能
〇NVIDIA Quadro RTXグラフィックス選択可能
〇DCI-P3 100%4Kディスプレイ選択可能
〇重量約3.0kg
日本HPの「HP ZBook Fury 17 G7 Mobile Workstation」は、17インチDCI-P3 100%の4kディスプレイが選択可能なモデル。
ディスプレイに4kディスプレイも選択できるだけでなく、LTE(WWAN)も選べるので、格安SIMを利用して外出先でも作業ができます。
HPのWebカメラでは物理的にカメラを無効にするスライドがついており、キーボードでショートカットキーを使ったりアプリでOFFにしたりしなくても良いのはよく考えられています。
搭載可能な専用グラフィックスは、Quadro T1000からRTX 5000 Max-Q designであり、デザインや写真加工、2DCADから3D CADだけでなくVRなどにも十分です。
これら3機種をまず確認しておくと良いでしょう。
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Quadro搭載クリエイターノートPCを比較した結果からおすすめを紹介
「3D CAD」や「Adobe Creative Cloud」といった処理を専門にするクリエイター向けノートPCの中でも専用グラフィックスに「NVIDIA Quadro」を搭載したノートPCについて紹 …
目次
AutoCAD推奨スペック
まず、公式サイトから必要となる推奨スペックを確認します。
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AutoCAD 2021 including specialized toolsets の動作環境 | AutoCAD 2021 | Autodesk Knowledge Network
導入の準備が整ったら... 無償体験版をダウンロードする 購入する AutoCAD 2021 (業種別ツールセットを含む)の動作環境(Windows) オペレーティング システム(各日本語版) 64 ...
続きを見る
こちらから確認すると下記のとおりとなります。
上記を踏まえ、現在販売されているスペックへ読み変えます。
CPU | Intel Core i7 |
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メモリ | 16GB |
グラフィックカード | Quadro P2000以上 Quadro T1000以上 |
となります。
CPUは、やはり基本となることから、Intel Core i7以上の高性能なモデルを選ぶようにしましょう。
メモリは、推奨が16GBとなっていることからそのまま記載していますが、できれば1ランク上げて32GBを基本としたいところです。
グラフィックスは、取り扱うデータによります。
取り扱うデータが複雑になれば、メモリとグラフィックスとを1ランク2ランクと上げていく必要がありますので、取り扱うものがどういったものか改めて確認しておきましょう。
AutoCAD推奨グラフィックスカード
AutoDesk社よりソフトが動作する確認済みのモデルが記載されています。
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認定グラフィックス ハードウェア | Autodesk Knowledge Network
続きを見る
NVIDIA社のグラフィックスを確認したところ、Quadroのみです。
動作確認済みモデルには、Quadroでは性能が低いQuadro P520やP620、P1000といったグラフィックスも記載されています。
これらは2D CADレベルであれば十分な性能ですが、3D CADには性能が足りません。
逆に2D CADのみであれば、これでも十分すぎる性能といえるでしょう。
AutoCAD推奨ノートPC
ここでは、上で確認した内容を踏まえ、各社から販売されているAutoCADが動作するノートPCを紹介します。
AutoCAD推奨ノートPC:パソコン工房
パソコン工房からは2機種紹介。
2機種ともAdobe RGBカバー率98%とイラストや写真加工といった作業をする方向けですね。
Quadro P3200搭載クリエイターノートPC
SSDとHDDを搭載しておりデータ保存等でこまることはないでしょう。
Quadro P4200搭載クリエイターノートPC
イラストやデザイン、写真加工といった作業には十分すぎる性能です。
AutoCAD推奨ノートPC:日本HP
Quadro T1000、RTX 3000、RTX 4000、RTX 5000選択可能クリエイターノートPC
最上位モデルの「エクスクルーシブモデル」についてはグラフィックスはNVIDIA Quadro RTX5000を搭載CPUにもノートPCで見ることは中々ない「Intel Core i9-9880H」となっています。
モデル末期のため、高性能グラフィックス搭載モデルを探している方向け。 HP ZBook 17 G6の後継ノートPC。
CPUには、第10世代Intel Core i7/i9を搭載。
メモリは最大128GB搭載可能ですし、ストレージには、高速なNVMe M.2 SSDを最大4つまで搭載できます。
高速なWi-Fi6を搭載しているだけでなく、WWAN(LTE)搭載モデルも選択できます。
重量は約3kgと持ち運びには不向きですが、性能を求める方向けです。
AutoCAD推奨ノートPC:Lenovo
Quadro T1000 T2000 Max-Q design選択可能クリエイターノートPC
重量が約1.7kgと専用グラフィックスを搭載した15.6インチ液晶搭載クリエイターノートPCとしては、軽量な部類。
T2000 Max-Q designを搭載したモデルならモバイル用のノートPCとしても、不満を感じることもないですね。
色域を気にするならディスプレイに4K UHD OLEDモデルが良いでしょう。
Quadro T1000、T2000、RTX 3000、RTX 4000、RTX 5000選択可能クリエイターノートPC
高性能なIntel XeonとQuadro RTX 5000が選択可能な15.6インチのクリエイターノートPC
Intel XeonとQuadro RTX 5000の組み合わせなら、製造・建築3次元CAD & 解析/CAEといった作業も快適です。
重量は、2.74kgと重めですので、持ち運びにはあまり向きません。
記憶装置には、RAID 0,1 (カスタマイズによる選択)も選べるので、高速化やデータ保全を気にする方にもおすすめです。
最後に
CPUが第9世代と古いのが気になりますが、有線LANポートを搭載しつつ、メモリも32GBとイラストや写真加工、デザインといった作業には十分な性能です。
記憶装置にSATA SSDを採用しておりHDDよりは高速ですが、バランスを考えるとさらに高速なNVMe M.2 SSDのSSDへカスタマイズしておくと良いでしょう。
4K(3840×2160)に対応したタッチパネル液晶を選択できるのは良いですね。
専用グラフィックスには、Quadro T1000、T2000が選択可能です。Quadro T2000であれば3DCGや、3D CADなどにも良いでしょう。
ファンクションキーのF9~F11にはWeb会議にも便利なショートカットキーが設定されているのも良いですね。 日本HPの「HP ZBook Fury 17 G7 Mobile Workstation」は、17インチDCI-P3 100%の4kディスプレイが選択可能なモデル。
ディスプレイに4kディスプレイも選択できるだけでなく、LTE(WWAN)も選べるので、格安SIMを利用して外出先でも作業ができます。
HPのWebカメラでは物理的にカメラを無効にするスライドがついており、キーボードでショートカットキーを使ったりアプリでOFFにしたりしなくても良いのはよく考えられています。
搭載可能な専用グラフィックスは、Quadro T1000からRTX 5000 Max-Q designであり、デザインや写真加工、2DCADから3D CADだけでなくVRなどにも十分です。
これら3機種をまず確認しておくと良いでしょう。