3DCGソフトウェアでも人気の「Blender」が快適に利用できるクリエイター向けノートPCについて調べてみました。
「Blender」におすすめなノートPC
調査した結果はから「Blender」におすすめのノートPCを標準モデル、高性能モデルからご紹介。
「Blender」おすすめノートPC 3選
ゲーム用ノートPCですが、イラストや写真加工といった作業だけでなく、3DCGの入門機としても十分です。
価格を押させつつ性能を求めるなら良い選択肢となります。
CPU性能だけでなくグラフィックス性能も高く、4K動画編集や3DCADも快適。
メモリは64GB、記憶装置は2TBと大容量で高速なSSDを搭載しているのもポイントです。
性能を求める方向け。
Blenderに必要な必須・推奨スペック
まず、公式サイトより必須スペックと推奨スペックを見ておきます。
「Blender」の公式必須・推奨スペック
必須スペック 推奨スペック CPU 64-bit quad core CPU with SSE2 support 64-bit eight core CPU メモリ 4 GB RAM 32 GB RAM ディスプレイ Full HD display 2560×1440 display 入力デバイス Mouse, trackpad or pen+tablet Three button mouse or pen+tablet グラフィックス Graphics card with 1 GB RAM, OpenGL 3.3
Less than 10 year oldGraphics card with 8 GB RAM
「Blender」の実推奨スペック
公式サイトから推奨スペックを確認しましたが、これを現在販売されているパソコンに読み変えます。
必須構成 | 推奨構成 | |
---|---|---|
CPU | Intel Core i5以上 | Intel Core i7以上 |
メモリ | 8GB以上 | 32GB以上 |
ディスプレイ | Full HD display | 2560×1440 display |
入力デバイス | Mouse, trackpad or pen+tablet | Three button mouse or pen+tablet |
グラフィックス | NVIDIA GeForce MX 350以上 | NVIDIA Geforce RTX 3060以上 |
上から導き出された推奨スペックは、以下のとおり。
CPU | Intel Core i7以上 |
---|---|
メモリ | 32GB以上 |
グラフィックス | Geforce RTX 3060以上 |
結果、上記の組み合わせぐらいが実際の選択肢になります。
本格的な作業を考えると、グラフィックス性能を一番に優先しましょう。
「Blender」ベンチマーク結果
公式サイトから専用グラフィックス別の性能を確認しておきます。
専用グラフィックス別ベンチマーク結果


GeForce GTX 1660 Ti Blender_CUDA
Blender CUDA(BMW27) | |
専用グラフィックス名 | 描画時間(秒) |
---|---|
GeForce MX 350 | 7m32s |
GeForce GTX 1650 | 2m21s |
Quadro T2000 with Max-Q Design | 2m13s |
GeForce GTX 1650 Ti | 2m19s |
GeForce GTX 1660 | 95.0172 |
GeForce RTX 3050 | 1m10s |
GeForce RTX 3060 | 44s |
GeForce RTX 3070 | 32s |
GeForce RTX 3080 | 28s |
専用グラフィックスの価格と性能のバランスを考えると、「GeForce RTX 2060」が良いです。
CPU別ベンチマーク結果


Intel Core i5-8265U(Blender_CPU)
Blender CPU(BMW27) | |
CPU名 | 描画時間(秒) |
---|---|
Intel Core i5-8265U | 705.694 |
AMD Ryzen 5 3500U | 638.889 |
Intel Core i7-9750H | 353.007 |
Intel Core i7-10750H | 304.468 |
AMD Ryzen 7 4800U | 234.013 |
CPUの性能はどうしてもデスクトップ用CPUに劣ります。
そのため、Intel Core i7やAMD Ryzen 7などを選んで全体的な速度を上げつつ、高性能なグラフィックスで描画を担当させると安価で快適な専用グラフィックスを搭載したモデルを選ぶと良いでしょう。
Blender推奨ノートPC(パソコン工房)
SENSE-15FH121-i7-UXSX [Windows 11 Home]
全体的に性能が劣りますが、写真加工やイラストといった作業などであれば十分です。
メインのPCが別にあり、移動先での利用するPCを探している方におすすめなモデルです。
なお、動画や3DCGにはこれ以外を選ぶとよいでしょう。
SENSE-17FX152-i7-NAPXS [Windows 10 Home]
メモリは32GBと十分ですし、記憶装置はSSDとHDDのデュアルストレージで、バランスの良いモデルです。
SENSE-15FR171-i7-UAZX 【Windows 11 Home】
メモリは32GBと十分。グラフィックデザインだけでなく、動画編集にも十分な性能です。
Blender推奨ノートPC(マウスコンピューター)
マウスコンピューターでは「DAIV」というクリエイター向けブランドを展開しています。
実際利用した限りでは、高性能で高いレベルでバランスがとれています。
DAIV 6P-RT
DAIV 6P-RTのおすすめポイント
☑200万画素WEBカメラ
☑動作時間(標準バッテリー使用時最大)約 12.5時間
☑税込239,800円~
☑決済日より約3営業日で出荷
メモリをカスタマイズすれば、複雑なものでなければ十分なレベルです。
G-Tune P5
G-Tune P5のポイント
☑512GB NVMe M.2 SSD搭載
☑100万画素 Webカメラ
☑動作時間(標準バッテリー使用時最大) 約 7.5時間
☑デュアルアレイマイク (内蔵)
☑税込209,900円~
☑決済日より約3営業日で出荷
ゲーミングモデルで、15.6インチノートPCとして2.04kgは標準的です。
GeForce RTX 3050 Tiは、CPU内蔵グラフィックスを搭載したモデルよりAdobe PhotoshopやLightroomを快適に利用できます。
キーボードは、キーピッチが18.2mmとデスクトップに近いためタイピングしやすく、3列タイプのテンキーが搭載されています。特殊なタイプですが、数字の入力が多い方にはうれしい構成です。
こちらのモデルはSSDだけでなくデュアルストレージも可能であり、カスタマイズすることで容量不足に悩むこともないでしょう。
DAIV 5N
DAIV 5Nのおすすめポイント
☑100万画素 (Windows Hello 顔認証カメラ搭載) Webカメラ
☑動作時間(標準バッテリー使用時最大)約 7時間
☑sRGB比換算約100%
☑税込269,800円~
☑決済日より約3営業日で出荷
CPUの性能は上記「DAIV 4N」と比較し、かなり高性能。
※CINEBENCH R23 ベンチマーク結果で比較し、1.8倍の結果。
標準で搭載されているSSDもNVMe M.2 SSDを搭載されおり十分高速です。さらに、NVMe M.2 SSD追加しのデュアルストレージといった構成も可能です。
専用グラフィックスはGeFofrce RTX 3060は前モデル(GeForce RTX 2060)より性能が向上しており、動画編集がより快適になりました。
DAIV 6N
DAIV 6Nのおすすめポイント
☑100万画素 (Windows Hello 顔認証カメラ搭載) Webカメラ
☑動作時間(標準バッテリー使用時最大)約 11.5時間
☑sRGB比換算約100%
☑税込299,800円~
☑決済日より約3営業日で出荷
標準で搭載されているSSDもNVMe Gen4×4 M.2 SSDを搭載されおり十分高速です。さらに、NVMe M.2 SSD追加しのデュアルストレージといった構成も可能です。
グラフィックデザインだけでなく動画編集をする方でも十分満足いく性能で、悩んだ場合はこちらを選ぶと良いでしょう。
DAIV 6H(32GB)
DAIV 6Hのおすすめポイント
☑200万画素 (Windows Hello 顔認証カメラ搭載)WEBカメラ
☑動作時間(標準バッテリー使用時最大)約 11.5時間
☑税込369,800円~
☑決済日より約3営業日で出荷
Intel Core i7とGeForce RTX 3070 Laptopを搭載した15.6インチノートPC
メモリも32GBと十分ですし、SSDも1TBと十分。
悩んだらこちらが良いでしょう。
Blender推奨ノートPC(日本HP)
HP ENVY 16-h
メモリは最新のDDR5と高速で32GBと十分ですが、最大容量が32GBと増やすことができないのは残念。
記憶装置は1TBと十分。マウスにワイヤレスマウスが搭載されているのはうれしいところです。
Blender推奨ノートPC(Lenovo)
Legion 570 Pro
ゲーム用ですが、メモリは16GBと十分ですし、本格的なクリエイティブ作業を行うなら、メモリ32GB以上へカスタマイズしたいところです。
カスタマイズ不可なのが残念ですが、急いでいる方向け。
ThinkPad P1 Gen 5(第12世代インテル)
NVIDIA RTX/Quadro RTX搭載したノートPCは珍しいので、NVIDIA RTX搭載モデルを探している方向け。
NVIDIA RTX A2000を選択できるのも珍しいです。
最後に
各社のクリエイター向けノートPCでもBlenderが快適に利用できるノートPCを確認しました。
そんな中でも、下記3モデルから選ぶと間違いないでしょう。
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カスタマイズで、SSDを追加できるのもポイント。
グラフィックデザインだけでなく、動画編集にも快適なバランスの良いノートPCです。
価格を押させつつ性能を求めるなら良い選択肢となります。
CPU性能だけでなくグラフィックス性能も高く、4K動画編集や3DCADも快適。
メモリは64GB、記憶装置は2TBと大容量で高速なSSDを搭載しているのもポイントです。
性能を求める方向け。