3DCGソフトウェアでも人気の「Blender」が快適に利用できるクリエイター向けノートPCについて調べてみました。
「Blender」におすすめなノートPC
調査した結果はから「Blender」におすすめのノートPCを標準モデル、高性能モデルの2つからご紹介。
「Blender」おすすめ標準モデル
イラストやRAW現像、DTPにも十分な性能ですが、メモリが16GBと心もとないので、カスタマイズしておきたいところです。
「Blender」おすすめ高性能モデル
違いは、リフレッシュレートの高いディスプレイを採用している点です。
こちらは、メモリをカスタマイズしておきたいところです。
目次
必要スペック
まず、公式サイトより必須スペックと推奨スペックを見ておきます。
「Blender」の必須・推奨スペック
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Requirements — blender.org
Home of the Blender project - Free and Open 3D Creation Software
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必須構成:
CPU 64-bit dual core 2Ghz CPU with SSE2 support メモリ 4GB RAM ディスプレイ 1280×768 display 入出力デバイス Mouse, trackpad or pen+tablet グラフィックカード Graphics card with 1 GB RAM, OpenGL 3.3
Less than 10 year old推奨構成:
CPU 64-bit quad core CPU メモリ 16GB RAM ディスプレイ Full HD display 入出力デバイス Mouse, trackpad or pen+tablet グラフィックカード Graphics card with 4 GB RAM 最推奨構成:
CPU 64-bit eight core CPU メモリ 32GB RAM ディスプレイ Full HD display 入出力デバイス Mouse, trackpad or pen+tablet グラフィックカード Graphics card with +12 GB RAM
「Blender」の推奨実スペック
メーカーサイトを確認しましたが、これを現在販売されているパソコンに読み変えます。
必須構成
CPU | Intel Core i3以上 |
---|---|
メモリ | 4GB以上 |
グラフィックス | Geforce MX250またはQuadro P620以上 |
専用グラフィックスであるGeForceかQuadroを搭載していることですね。
それ以外は事務用ノートPCでも十分な性能です。
推奨構成
CPU | Intel Core i5以上 |
---|---|
メモリ | 16GB以上 |
グラフィックス | Geforce GTX 1650またはQUADRO P1000以上 |
全体的に性能がアップしていますね。
このクラスになってくると少し値段が上がってきます。
最推奨構成
CPU | Intel Core i7以上 |
---|---|
メモリ | 32GB以上 |
グラフィックス | GeForce RTX 2080 Ti またはQuadro RTX 5000以上 |
ノートPCでも高性能な部類に入りますね。
上から導き出された結果については、以下のとおり。
CPU | Intel Core i7以上 |
---|---|
メモリ | 16GB以上 |
グラフィックス | Geforce GTX 1650以上 |
結果、上記の組み合わせぐらいが実際の選択肢になります。
本格的な作業を考えると、メモリだけでも増やしておきたいところです。
「Blender」ベンチマーク結果
公式サイトから専用グラフィックス別の性能を確認しておきます。
専用グラフィックス別ベンチマーク結果



GeForce GTX 1660 Ti Blender_CUDA
Blender CUDA(BMW27) | |
専用グラフィックス名 | 描画時間(秒) |
---|---|
GeForce MX 250 | 520.075 |
GeForce GTX 1650 | 150.42 |
GeForce GTX 1660 | 95.0172 |
GeForce RTX 2060 | 72.2119 |
GeForce RTX 2070 | 68.6483 |
GeForce RTX 2080 | 53.2544 |
専用グラフィックスの価格と性能のバランスを考えると、「GeForce RTX 2060」が良いですね。
CPU別ベンチマーク結果



Intel Core i5-8265U(Blender_CPU)
Blender CPU(BMW27) | |
CPU名 | 描画時間(秒) |
---|---|
Intel Core i5-8265U | 705.694 |
AMD Ryzen 5 3500U | 638.889 |
Intel Core i7-9750H | 353.007 |
Intel Core i7-10750H | 304.468 |
AMD Ryzen 7 4800U | 234.013 |
CPUの性能はどうしてもデスクトップ用CPUに劣ります。
そのため、Intel Core i7やAMD Ryzen 7などを選んで全体的な速度を上げつつ、高性能なグラフィックスで描画を担当させると安価で快適な専用グラフィックスを搭載したモデルを選ぶと良いでしょう。
Blender推奨ノートPC(パソコン工房)
「SENSE∞」パソコン工房のクリエイターノートPC
そんな中からクリエイティブな作業も十分できるものをピックアップ
ノート用第9世代のCore i7を搭載しておりメモリ16GBとクリエイティブな作業も十分です。
専用グラフィックスであるGeForce RTX 2060を搭載しているのも良いですね。
Blender推奨ノートPC(マウスコンピューター)
マウスコンピューターでは「DAIV」というクリエイター向けブランドを展開しています。
実際利用した限りでは、高性能で高いレベルでバランスがとれています。
メモリ16GBと最低限ですが、RTX 2060と高性能なグラフィックスを搭載しています。
予算が許すなら、「DAIV 5N」をカスタマイズしてメモリを32GBに増やしておくと良いですね。
デスクトップ用CPUを搭載しており、性能はノート用Core i7と同等です。
DAIV 5Nと同等と考えるとコスパの良いモデルです。
標準モデルですが、グラフィックスにGeForce GTX 1650を採用したモデル。
本格的な作業には向きませんが、初めてなら、このあたりを基準にしておくとよいでしょう。
Blender推奨ノートPC(日本HP)
Intel Core i7とGeForce RTX 2060 with Max-Q Designを搭載した15インチノートPC。
RTX 2060を搭載したモデルと比較すると少し性能が落ちますが、それでも十分に高性能です。
最後に
3社のクリエイター向けノートPCを見てきました。
入門機としては、こちら。
もっと本格的なモデルを探しているならこちら。
デスクトップ用CPUを搭載しており、性能はノート用Core i7と同等です。
DAIV 5Nと同等と考えるとコスパの良いモデルです。
パソコン工房ならこちらが良いでしょう。
ドスパラについては、クリエイター向けノートPCがほぼないので、ゲーム用のノートPCも対象として確認すると良いでしょう。
ではでは。